日本館へようこそ
Bienvenue à la Maison du Japon

シャルル・ドゴール国際空港と直結しているパリ郊外鉄道
(RER) の B
線の「大学都市」駅(Cité
Universitaire)の正面に見える「パリ国際大学都市」(CIUP)
本部建物には、中央図書館、劇場、室内プール、レストラン、銀行、郵便局などが設けられており、これを囲むように 40 の建物が 34 ヘクタールという広大な敷地の中に散在しています。
これらはすべて学生や研究者の宿舎ですが、そのうち 18 館は大学都市本部が直轄しており、残りの 22
館が各国の政府や財団、あるいはフランス国内の教育・研究機関の直轄のもとに運営される非直轄館となっています。

日本館はアメリカ館、ハインリッヒ・ハイネ (ドイツ) 館、スイス館、インド館、イタリア館、スペイン館などとともに、政府管掌の非直轄館の一つです。特にこれらの外国館はそれぞれのお国がらを示すユニークな建築様式を誇っており、大学都市全体がパリ名所の一つとなっています。

日本館館長挨拶

2023年4月1日、前任の西海真樹氏を継いで日本館館長に就任した金山直樹(かなやまなおき)です。私自身、1985年9月からフランス政府給費留学生として3年間、パリ第1大学で勉強をしましたが、その前半の1年半を日本館で過ごすとともに、居住者委員会の代表も務めました。それから40年近く経って、この古巣に戻ってきたわけです。
私自身にとって、日本館はとても有り難い所でした。たとえば滞在許可証のイロハも知らなかった私にとって、居住者から日本語で手取り足取りの指南を受けることができました。買い物の仕方も含めて、思いやりのあるサポートを得ながら、安心して留学生活をスタートすることができました。しばらく経つと、専門を異にする人達との交流も──一緒にスキーに行ったりフェットをしたりすることによって──自然と深まりました。これは日本館では普通の光景ですが、考えてみれば、他では考えられない極めて貴重な〈場〉だったと思います。異分野の人々との交流は、日本に帰国した後も継続することができ、学問の幅をおおいに広げてくれました。そのことが、大学人としての歩みにおいて、どれだけ大きく影響したかは、とても言葉で表すことができません。
今回、館長に就任するにあたって、私は自分が受けた恩恵を居住者の皆さんや日本館に連なる方々にぜひ広めたいと考えています。日本館の持つ潜在的価値を可能な限り引き出したいのです。そのため、まずはご覧のように、一人でも多くの人々に日本館を知って貰えるようよう、ホームページを抜本的に改めました。内容的にも、日本館居住者や他の館長とのインタビューなど、できるだけ多くの動画を公開していきたいと考えています。また、現在ある«
Conférence académique de jeunes chercheurs dans le cadre du Centre d'Etudes Multiculturelles de
la Maison du Japon
»(CEM)を発展させて、毎月のように「日本館セミナー」を開催するとともに、さらに、自分の専門に即して、「シテ(国際大学都市)法学フォーラム」といった研究会を立ち上げる予定です。理想としては、他館も、それぞれの館長の専門に沿って、様々な分野のフォーラムを開催するようになればいいな、と思っています。そうすれば、シテは、毎日のように国際的な研究会が行われる世界でも唯一無二の場所になるでしょう。さらに、遊びの面も充実させ、日本館において毎年タレントショーを開催して、居住者の隠れた才能をお互いに讃え合い、友好を深める機会にしたいと願っています。
もちろん、このような目標をどれだけ達成できるかは、今の段階では何とも言えません。けれども、結果はどうであれ、ともかく動き出し、ベストを尽くすのみです。大方のご理解とご支援・ご協力を切にお願いする次第です。
2023.04.01
日本館館長 金山直樹(慶應義塾大学名誉教授・弁護士・仲裁人)
日記/研究
お知らせ
- 館長挨拶を更新しました。
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日本館大サロンは、正面ステージに藤田嗣治の大作「欧人日本到来図」とグランドピアノがあり、床は木製で、大きなガラス窓に囲まれた落ち着いた空間です。
収容人数は120人ほどです。これまでもコンサート、音楽練習、講演会、個展、各種グループの学習会などのために、多くの方々に利用されてきました。利用時間は午前10時から午後10時までです。
使用料は、1時間で100€です。皆様、ぜひご利用ください。利用の際は、申請書 に仏語で記入し、これを administration@maisondujapon.org にお送りください。