2023.7.10
Bienvenue à la Maison du Japon
シャルル・ドゴール国際空港と直結しているパリ郊外鉄道
(RER) の B
線の「大学都市」駅(Cité
Universitaire)の正面に見える「パリ国際大学都市」(CIUP)
本部建物には、中央図書館、劇場、室内プール、レストラン、銀行、郵便局などが設けられており、これを囲むように 40 の建物が 34 ヘクタールという広大な敷地の中に散在しています。
これらはすべて学生や研究者の宿舎ですが、そのうち 18 館は大学都市本部が直轄しており、残りの 22
館が各国の政府や財団、あるいはフランス国内の教育・研究機関の直轄のもとに運営される非直轄館となっています。
日本館はアメリカ館、ハインリッヒ・ハイネ (ドイツ) 館、スイス館、インド館、イタリア館、スペイン館などとともに、政府管掌の非直轄館の一つです。特にこれらの外国館はそれぞれのお国がらを示すユニークな建築様式を誇っており、大学都市全体がパリ名所の一つとなっています。
日本館館長挨拶
2023年4月1日、前任の西海真樹氏を継いで日本館館長に就任した金山直樹(かなやまなおき)です。私自身、1985年9月からフランス政府給費留学生として3年間、パリ第1大学で勉強をしましたが、その前半の1年半を日本館で過ごすとともに、居住者委員会の代表も務めました。それから40年近く経って、この古巣に戻ってきたわけです。
私自身にとって、日本館はとても有り難い所でした。たとえば滞在許可証のイロハも知らなかった私にとって、居住者から日本語で手取り足取りの指南を受けることができました。買い物の仕方も含めて、思いやりのあるサポートを得ながら、安心して留学生活をスタートすることができました。しばらく経つと、専門を異にする人達との交流も──一緒にスキーに行ったりフェットをしたりすることによって──自然と深まりました。これは日本館では普通の光景ですが、考えてみれば、他では考えられない極めて貴重な〈場〉だったと思います。異分野の人々との交流は、日本に帰国した後も継続することができ、学問の幅をおおいに広げてくれました。そのことが、大学人としての歩みにおいて、どれだけ大きく影響したかは、とても言葉で表すことができません。
今回、館長に就任するにあたって、私は自分が受けた恩恵を居住者の皆さんや日本館に連なる方々にぜひ広めたいと考えています。日本館の持つ潜在的価値を可能な限り引き出したいのです。そのため、まずはご覧のように、一人でも多くの人々に日本館を知って貰えるようよう、ホームページを抜本的に改めました。内容的にも、日本館居住者や他の館長とのインタビューなど、できるだけ多くの動画を公開していきたいと考えています。また、現在ある«
Conférence académique de jeunes chercheurs dans le cadre du Centre d'Etudes Multiculturelles de
la Maison du Japon
»(CEM)を発展させて、毎月のように「日本館セミナー」を開催するとともに、さらに、自分の専門に即して、「シテ(国際大学都市)法学フォーラム」といった研究会を立ち上げる予定です。理想としては、他館も、それぞれの館長の専門に沿って、様々な分野のフォーラムを開催するようになればいいな、と思っています。そうすれば、シテは、毎日のように国際的な研究会が行われる世界でも唯一無二の場所になるでしょう。さらに、遊びの面も充実させ、日本館において毎年タレントショーを開催して、居住者の隠れた才能をお互いに讃え合い、友好を深める機会にしたいと願っています。
もちろん、このような目標をどれだけ達成できるかは、今の段階では何とも言えません。けれども、結果はどうであれ、ともかく動き出し、ベストを尽くすのみです。大方のご理解とご支援・ご協力を切にお願いする次第です。
2023.04.01
日本館館長 金山直樹(慶應義塾大学名誉教授・弁護士・仲裁人)
日記/研究
お知らせ
- 6月21日(金)、パリの音楽祭(Fête de la Musique)に合わせて、午後1時から午後8時まで断続的にコンサートを開催いたします。午後5時頃からは、館長・金山直樹がオリジナル曲を3曲歌います。そのうちの一曲はフランス語版の初披露です。詳細
- 6月27日(木)、午後6時から、パリ国際大学都市の総長・ジャン=マルク・ソヴェ氏が、日本館在住の伊藤友紀子氏とのコラボで、行政のコントロールに関する講演会を行います。詳細
- 今年度9月からの入居書類受付中。
応募書類の締め切りは、2024年6月16日です。詳細 - イベント情報を更新しました。詳細は文化活動ページをご覧ください。
- 館長挨拶を更新しました。
- パリ国際大学都市日本館への
メッセージを掲載しました。
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笹川日仏財団は1990年に日本財団によって設立されたフランスの公益財団法人であり、これまで千件を超える文化・科学・教育・出版等ざまざまな分野の日仏交流プロジェクトを支援してきました。
その中でパリ国際大学都市の日本館への支援はやや特別な意味を持っています。
通常私たちの助成案件は申請者から詳細な事業計画と資金計画を提出していただき理事会での採決を持って決めますが、同じ案件で3年を超える助成は特別の理由がない限り行いません。
しかし日本館への助成はその設立の趣旨と使命を考え、2013年以降かなり継続して行っています。しかも助成金は日本館が毎年行う展示会・コンサート・講演会・シンポジウムなどに自由に使っていただくことが出来ます。
その理由としては日本館の創設理念と使命が私たち財団の使命と合致しているからです。
私たちはあらゆる分野の日仏交流案件を対象としていますが、中でも日仏の次の世代を担う若者たちの交流案件を重視しています。
パリ国際大学都市は第一世界大戦の反省を込め、当時のフランス教育大臣であるアンドレ・オノラの提唱によって創設されたものであり、そこには平和のための人間関係をめざして世界各国の学生・研究者・芸術家たちの交流と友情を育むことをめざしていました。
私たちの財団はこの理念を尊重してパリで学ぶ次の世代を担う若者たちにエールを送り続けています。
冨永重厚
笹川日仏財団理事長
La Fondation franco-japonaise Sasakawa est une fondation française reconnue d’utilité publique créée en 1990 suite à un don de la Nippon Foundation. Elle a, depuis, soutenu plus de 1000 projets d'échanges franco-japonais dans divers domaines, notamment la culture, la science, l’éducation et l’édition.
Le soutien apporté à la Maison du Japon de la Cité internationale universitaire de Paris revêt une signification un peu particulière.
Normalement, nous recevons des projets détaillés accompagnés de budgets de la part des candidats à un soutien financier. Ceux-ci sont, par la suite, validés par notre conseil d'administration. Sauf raison particulière, nous n'accordons pas de subventions pour plus de trois ans pour un même projet,.
Cependant, compte tenu de l'objectif et de la mission de la Maison du Japon, nous accordons un soutien à la Maison du Japon de la Cité Universitaire, régulièrement depuis 2013. La Maison du Japon est libre d'utiliser les fonds pour ses expositions annuelles, ses concerts et ses conférences. La raison de cette forme exceptionnelle de soutien est que les principes fondateurs et la mission de la Maison du Japon correspondent à ceux de notre Fondation.
Nous sommes ouverts à tous les domaines d'échanges franco-japonais, mais nous mettons particulièrement l'accent sur les échanges entre les jeunes générations de Français et de Japonais . La Cité Internationale universitaire de Paris a été fondée par André Honorat, alors ministre français de l'éducation, en écho à la première guerre mondiale, dans le but de favoriser les échanges et l'amitié entre les étudiants, les chercheurs et les artistes du monde entier afin d'encourager les relations humaines pour la paix.
Notre Fondation respecte cette philosophie et continue d'encourager les prochaines générations de jeunes qui étudient à Paris. - 日本館大サロンのご案内>
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日本館大サロンは、正面ステージに藤田嗣治の大作「欧人日本到来図」とグランドピアノがあり、床は木製で、大きなガラス窓に囲まれた落ち着いた空間です。
収容人数は120人ほどです。これまでもコンサート、音楽練習、講演会、個展、各種グループの学習会などのために、多くの方々に利用されてきました。利用時間は午前10時から午後10時までです。
使用料は、1時間で100€です。皆様、ぜひご利用ください。利用の際は、申請書 に仏語で記入し、これを administration@maisondujapon.org にお送りください。